【SNSがあればHPはいらない?】ウェブサイトを持つべき現実的な理由
「最近はインスタやLINEで集客できるから、ホームページはもう必要ない」
こんな声を、経営者の方からよく耳にします。確かにSNSの影響力は年々増しており、飲食店や美容室ではSNSだけで予約が埋まるケースも実在します。
では、清掃業・建設業・製造業・士業といった、対法人取引や高単価・長期契約を前提とする事業者にとっても、同じ結論が当てはまるでしょうか。
私たちが現場でITサポートを行う中で感じるのは、「SNS全盛の時代だからこそ、ホームページの役割が変わってきている」ということです。今回は、その現実的な理由を整理してお伝えします。
Contents
1. 行政・金融機関はホームページを信頼の根拠にしている
審査・申請の場で「見られている」という現実
補助金・許認可の申請、融資審査、公共入札への参加。こうした場面で、担当者がウェブサイトを確認するケースは少なくありません。
明文化されたルールではありませんが、「ウェブサイトがない=事業の実態が見えない」という印象を与えるリスクがあります。
SNSでは代替できない「公式感」
整備されたサイトがあれば、事業内容・規模・姿勢を第三者に伝える補助資料として機能します。SNSアカウントがこの役割を担えるかというと、現時点では難しいのが実情です。
2. 初めての相手は、必ずネットで下調べをしている
名刺を渡した後に起きていること
新規顧客、協力会社、求職者、取引銀行の担当者——。初めて名刺を受け取った相手が最初にすることは何でしょうか。
多くの場合、社名で検索することです。
ホームページは「24時間働く営業担当者」
そのとき表示されるのが、整った自社サイトか、口コミサイトの断片的な情報か、あるいは何もないか。その違いだけで、最初の印象は大きく変わります。
ホームページは「ネット上の看板」ではなく、24時間365日、休まず動き続ける最初の営業担当者です。

3. SNSを見ない層は、確実に存在する
意思決定者の世代を見落としていないか
「若い世代はインスタを見る」——これは事実です。しかし「だからHPは不要」は、論理の飛躍です。
総務省「通信利用動向調査(総務省令和7年調査通信利用動向調査の結果_2026年5月29日付)」によれば、インターネット利用者に占めるSNS利用率は60〜69歳で78.3%、70〜79歳で67.9%と、実は想像より高い水準にあります。

しかし、ここで注目すべきは「SNSを使っている」と「SNSだけで情報収集している」は別だという点です。取引先や就職先を調べる際、SNSに加えて検索エンジンで公式サイトを確認する行動は依然として一般的です。特にBtoB取引や高単価・長期契約を伴う業種では、SNS上の投稿よりも公式サイトで事業実績・会社概要・問い合わせ先を確認するという判断基準は年齢を問わず根強く残っています。
SNSとHPは「競合」ではなく「補完」
SNSとホームページは、どちらかを選ぶものではありません。異なる層・異なる接触タイミングをカバーする補完関係にあります。両方を使い分けることが、機会損失を防ぐことにつながります。
4. 「AIで作れる時代」でも、機能させるのは別の話

制作ハードルは下がったが——
生成AIの登場で、デザイン案の作成や文章の下書きは確かに楽になりました。「自分でも作れそう」と感じる方が増えているのも、よく理解できます。
「作る」と「機能させ続ける」は別のスキル
ただし、「作れる」と「機能する」は別の話です。
検索エンジンに正しく認識させるための構造設計、表示速度の最適化、セキュリティ対策、スマートフォン対応、問い合わせフォームの設置と保守——これらは「AIに頼めば終わり」にはなりません。事業者が本業の傍らでこれらをすべて適切に行うのは、現実的にハードルが高いのが実情です。
5. 「なぜ費用がかかるのか」——その理由を正直にお伝えします
シンプルに見えても、裏側は複雑
一見シンプルに見える1枚のウェブページ。しかし実際には、複数のページが内部でリンクし合い、ナビゲーション・問い合わせフォーム・スマートフォン対応・SEO設定・セキュリティ証明書・バックアップ体制が組み合わさって、初めて「機能するサイト」になります。
WordPressは「安く作れる」ではなく「適切に使えば強力」
「WordPressを使えば安く作れるはず」という声もよく聞きます。WordPressは確かに強力なツールですが、テーマ選定・プラグイン管理・定期アップデート・不具合対応といった継続的な作業が伴います。
制作費用は「ページを作る作業費」ではなく、設計・構築・保守の総体に対する対価です。
まとめ:HPの必要性は「業種と取引形態」で判断する
SNS全盛の今も、対法人取引・高単価案件・長期取引を主とする事業者にとって、ホームページは重要なビジネスインフラです。
「HPなんて誰も見ない」と感じるなら、まず問うべきはこの一点です。
「誰に・何のために見てもらうHPなのか」
この目的が明確になれば、費用対効果の判断も、SNSとの使い分けも、具体的に考えられるようになります。
ホームページの役割や費用感について「自社の場合はどうなのか」が気になった方は、お気軽にご相談ください。株式会社誠では、中小企業の実情に合わせたIT活用・ウェブ活用のご提案をしています。お気軽にお問い合わせください。
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