【Windows10サポート終了から半年】「まだ使えてるから大丈夫」が一番危ない理由
2025年10月にWindows10のセキュリティサポートが終了してから、早くも半年が経過しました。新入社員の入社や部署異動などがあり、社内のPC環境を見直す「新年度」のスタートは、ITインフラの健全性を確認するのに最適なタイミングでもあります。
【Microsoft】Windows 10、Windows 8.1、Windows 7 のサポート終了について
しかし、お客様とお話ししていると、「サポートは切れたみたいだけど、特に何も起きていないし、まだ普通に使えているから大丈夫だろう」という声を耳にすることが少なくありません。
確かに、今のところ世間を揺るがすような大きな社会問題にはなっていません。では、このまま使い続けても本当に大丈夫なのでしょうか。
結論から言えば、「今のところ問題なく動いている」ことと「このままビジネスで使い続けて安全である」ことは、まったく別の話です。
Contents
1. なぜ今のところ問題が起きていないのか
OSのサポートが終了したからといって、パソコン自体がある日突然壊れたり、電源が入らなくなったりするわけではありません。昨日まで使えていたソフトは、今日もいつも通り動きます。だからこそ「何も変わらず使えている」と錯覚してしまいます。
しかし、サポート終了の本当の恐ろしさは「新たなセキュリティの穴(脆弱性)が見つかっても、それを塞ぐ修正プログラムが提供されなくなる」という点にあります。

今はまだ塞がれていない穴が少ないため、表面的な問題が起きていないだけです。時間が経てば経つほど、放置された穴はどんどん積み上がり、PCは無防備な状態になっていきます。当然、サイバー攻撃者もその事実を知っています。Windows10を使い続けているユーザーがまだ多く存在するこのタイミングを狙って、密かに次の攻撃を準備していると考えるのが自然です。
2. ビジネスで使い続けると起きる3つの問題
①セキュリティリスクが時間とともに高まる
修正されない脆弱性は、日々蓄積され続けます。近年、データを暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア」の被害は、大企業だけでなく中小企業でも急増しています。
万が一被害に遭えば、業務の長期停止、顧客データの流出、そして莫大な復旧費用が発生し、会社の存続に関わる事態になりかねません。「うちは規模が小さいから狙われない」という根拠はどこにもなく、むしろセキュリティ対策が手薄な企業こそが狙いやすいターゲットにされています。
②業務ソフトが動かなくなっていく
会計ソフト、勤怠管理システム、請求書発行ソフトなど、日々の業務に欠かせないソフトウェアのメーカーは、順次「Windows11以降のみ対応」へと動作環境を切り替えています。 ある日突然、「次回のアップデートからWindows10は非対応になります」という通知が届き、重要な業務ソフトが更新できなくなる、あるいは正常に動かなくなるケースが今後確実に増えていきます。
③サイバー保険が適用されないリスク
万が一のサイバー攻撃による被害を補償するため、サイバー保険に加入している企業も増えています。しかし、「サポートが切れたOSを使い続けていた」という重大な過失を理由に、保険金が支払われないケースが存在します。せっかくの万一の備えが、いざという時に全く役に立たない可能性があるのです。
3. 今すぐ検討すべき3つの選択肢
では、具体的にどう動けばよいのでしょうか。以下の3つの選択肢があります。
選択肢①:Windows11対応PCへの買い替え(推奨)
最も確実で安全な方法です。Windows11を動かすには「TPM2.0」というセキュリティ機能などの厳しいシステム要件があり、古いPCでは要件を満たしていない場合が多くあります。目安として、2018年以前に購入したPCは買い替えが必要になる可能性が高いです。

選択肢②:現在のPCをWindows11にアップグレード
現在お使いのPCが、Windows11のシステム要件を満たしていれば、アップグレードを行うことが可能です。まずは、自社のPCが要件をクリアしているかを確認することが最初のステップとなります。
選択肢③:有償の延長サポート(ESU)を利用する
Microsoftは企業向けに「延長セキュリティ更新プログラム(ESU)」を有償で提供しています。これを購入すれば最長3年間、セキュリティパッチの提供を受け続けることができます。ただし、あくまでPC買い替えまでの「時間を買うための応急処置」に過ぎず、根本的な解決にはなりません。
【Microsoft】Windows 10 コンシューマー向け拡張セキュリティ更新 (ESU)
【最後に】まず最初に行うべきこと
いきなり新しいPCを買う必要はありません。まずは「自社にパソコンが何台あり、そのうち何台がまだWindows10なのか」という現状を正確に把握することが最初の一歩です。
台数とそれぞれの機種(スペック)が分かれば、以下のことが見えてきます。
- 何台が買い替えが必要か
- 何台がそのままアップグレードで対応できるか
- 全体でどれくらいの費用と期間がかかるか
「何から手をつければいいかわからない」「社内に詳しい人間がいない」という場合は、現状確認のサポートからご相談を承っております。新年度のこのタイミングで、ぜひ一度自社のIT環境を見直してみてはいかがでしょうか。お気軽にお問い合わせください。
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